皇統断絶の危機に、これを避けるべく
天皇の根拠は万世一系である(らしい)
 
 
 2665年前の神武天皇からであるかどうかは別として、今の天皇が(正当な)天皇であって、貴重、尊い(とされる)のは、(世界一?)古くからの系図がはっきりしていて、その系図が「万世一系」男系が繋がっているからである(繋がっているからであって、繋がっている人たちがどんな行動をしたかと関係ない。もちろん立派な行動をしたからではない。争い、殺し合いをし、勝ち残った者であることとも関係ない。)(天皇であろうがなかろうが、人間誰しも○万年前の祖先がいて、繋がっているに違いない。天皇が他と違うのは(高々○千年だが)書いた物(系図)があるということだ。系図の前の方はほんとではないらしいけれど。)
 ここで、(次の?)天皇の女児(愛子?)とその夫との間にできる子(男女を問わず)を天皇にして、その子孫に引き継ぐことになれば、「皇統の断絶」に違いない。これは難しくない理屈である( http://www.geocities.jp/banseikkei/ 参照)。皇統ではなく夫の血統に変わってしまうのだ。
 
 男系をつなげることにどんな意味があるか。女系にしなかった古代日本人は偉い。遺伝学を知らなかったくせに。(八木秀次高崎経済大学助教授「我々の祖先は遺伝学の知識はありません。しかしながら、農耕民族としての経験から「種」さえ確実なものであれば、血は継承できると考えていたのではないかと、このように思うわけであります。」http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai6/6siryou3.htmlからの引用)(脚注参照)これによって、初代天皇(神武天皇?)の一部、染色体(遺伝子)が受け継がれるのである。どんな女に子を産ませても(女は種をまく畑にすぎないわけではないのだが)、男児であれば大丈夫。もちろん44+2本の染色体のうちの45本は次第に行方不明になる。産んだ女の染色体が代々入り込み取って代わる。しかし男系が維持されている限り、天皇のY染色体は(一部突然変異が起こっている危険は避けられないにしても)神武天皇(?)のY染色体(の複製)なのだ(他の染色体と比べて小さいのが残念だが)。天皇家は神武天皇のY染色体を守ってきたからこそ価値があるとも言える。男系を切れば、(神武天皇の)Y染色体が(天皇家から)失われる。これが皇統断絶である。神武天皇のY染色体を受け継がない天皇家はもう天皇家ではない。
 (女系にするとこうはいかない。最初の(女の)天皇の染色体はたとえ直系女児を天皇に据えることを続けても、46本のうちの一本として確実には保存されない。やがて、すぐに初代天皇の染色体を一つも持たない天皇ができあがる。現在の遺伝学の知識において。あ、いや、意識的に近親結婚させれば:純系ネズミみたいに:別だけれど)
 
 万世一系を守るにはどうするか、天皇の下に男児がなかったら、上に遡って、たとえば昭和天皇の曾孫、大正天皇(?)明治天皇の曾曾・・孫と、いくらでも上に遡って、男児を捜せば良い。これまでの皇統の繋ぎ方はそれをやってきた。なんの問題もない(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai6/6siryou3.html参照)。曾・・・・孫の中に天皇になっても良いという奇特な男がいればの話だが。
 
 他にも方法はいくらもある。妻をひとりにせずに、子供を沢山産ませること。妻でなくてもいいからボランティアに人工授精させてもらう。どれも人権問題にされそうだが。そもそも万世一系、天皇制に人権問題は避けられない。奇特な女性の犠牲の上に成り立ってきた。
 奇特な女性が見つからなかったら。精子を採って(現皇太子のとは限らない、現天皇のでも、その弟のでも(Y染色体に)違いはない)、保管しておく。奇特な女性が出てきたらそれに産んでもらう。奇特な女性が出てくるまでは、菊の紋章をつけた大きな冷凍庫に精子を保管しておく(三種の神器も一緒にすると良い)。ここには確実に、神武天皇のY染色体が(沢山)入っている。冷凍庫をどんなに立派に装飾しても大して金はかからない。これを国民統合の象徴としておこう。女に殖えたりせず、冷凍庫に入れたままにした方が突然変異を避けることもできて、よりありがたい。これで、いつまでも(こけがむしても)皇統は安泰である。
 
 
脚注
(神武天皇の何が受け継がれて来たかについて、簡単な遺伝学を勉強したことがない小学生のために)
親の遺伝子を子が受け継ぐのだけれど、
1.ふつうに世代を重ねると遺伝子が混ざってしまい、そのうちまるで別物になる。
2.しかし男性だけが持っている「Y染色体」はかならず父親から男児に受け継がれる。
3.そこで男系をつなげることで「Y染色体」だけは保持できる。
(今でも、男が(精子という)種を女に播いて子供がそこで育つ。男の子は父親全体を引き継ぐかのように勘違いしている人もいるらしい。)